高速道路を走行する際、いまや欠かせないものとなったETC。2022年4月現在でその普及率は93.9%(出典:国土交通省「ETCの利用状況」)で、すでに9割を超える方が、ごく当たり前に高速道路の料金所をキャッシュレス・ノンストップで通過している。
もはや当たり前のツールとして、普段は特に意識すること無く利用しているがETCだが、実は休日割引やマイレージによるポイント付与など、利用者だけが受けられる様々なメリットがあり、通行料金の領収書のとり方にもいくつかの方法があることは、意外と知られていない。
一方、一部の車載器が利用できなくなるとされる「2022年問題」「2030年問題」や、従来ETCの進化版「ETC2.0」の普及など、今後もETCを利用する上で知っておきたい知識もいくつかある。
そこでこの記事では、ETCの基本情報、知っておきたい様々なメリット、利用する上での注意点を解説する。
ETCサービスとは、利用のメリットは
まず、ETCとはそもそもどういうサービスなのか、そして利用することで受けられるメリットについて説明する。
そもそも、なんの略?
ETCは「Electronic Toll Collection System」の略。日本語では「ノンストップ自動料金支払いシステム」などと訳される。その名の通り、高速道路など有料道路の料金所で自動車や自動二輪を停車することなく、ノンストップで料金支払いができるシステムのことだ。
利用には、各クレジットカード会社から発行されるETCカード、そしてETC車載器が必要となる。ETCカードを、車両に取り付けた車載器に差し込むことで、有料道路の料金所ゲートと無線通信を行い、通行料金が自動決済される仕組みとなっている。
NEXCO3社(東日本、中日本、西日本)の休日割引
休日割引とは
ETCを利用することで適用される割引として「休日割引」がある。
普通車・軽自動車(二輪車)限定で、土日祝日の地方部の高速道路が30%割引されるもので、走行距離や回数の制限はない。土日祝日の時間内にETCの入り口または出口を通過すれば、対象道路の料金が割引される。
対象道路は、NEXCO3社(東日本、中日本、西日本)の地方部の高速道路と宮城県道路公社の仙台松島道路。東京・大阪近郊は対象外となっている。
年末年始、お盆、GWは注意が必要
注意が必要なのは、休日割引が適用されない期間があること。高速道路各社は今年3月、年末年始、お盆、ゴールデンウィークの休日割引を廃止すると発表。これは繁忙期の渋滞激化を避けるため、国土交通省からの依頼で決定したものだ。2022年8月11日(木)・13日(土)・14日(日)のお盆期間、そして12月31日(土)・及び2023年1月1日(日)~3日(火)の年末年始は、休日割引が適用されないので気をつけてほしい。
NEXCO東日本「2022年度の休日割引適用除外日」
マイレージとは? ログインの仕方は?
ETCの利用によって、多くの方が「スムーズに料金所を通過する」という便利さは感じているところではあるが、実はほかにもETC利用によって受けられるメリットがいくつかある。そのひとつが「ETCマイレージサービス」だ。
貯まったポイントを通行料金に使える
ETCマイレージサービスは簡単に言えば、ETCによる「ポイ活」ができるサービスだ。
ETCカードで支払った通行料金に応じてマイレージポイントが付き、貯まったポイントを「還元額」に交換して、その後の通行料金の支払いに使うことができる。ETCマイレージサービスの利用には、インターネットまたは郵送による登録手続きが必要となる。手続きには名前や住所、電話番号などのほか、以下の情報を確認しておく必要がある。
- メールアドレス
- ETCカード番号及び有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
車載器管理番号って何?と思う方も多いかもしれない。この番号は「ETC車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」で確認できるが、もし証明書が見つからない場合はETC車載器に貼ってあるラベルでも確認できる。
ETC総合情報ポータルサイト「車載器管理番号確認方法」
ポイントの付き方と還元額
気になるのが、マイレージポイントの付き方。各道路事業者ごとに以下のように設定されている(2022年7月現在)
道路事業者 | ポイントの付き方 |
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 10円につき1ポイント |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 10円につき1ポイント |
愛知県道路公社 | 100円につき1ポイント+α |
神戸市道路公社 | 50円につき3ポイント+α |
広島高速道路公社 | 100円につき1ポイント+α |
福岡北九州高速道路公社 | 100円につき1ポイント+α |
出典:ETCマイレージサービス「ポイントの付き方」
「+α」は加算ポイントのことだ。愛知県道路公社、神戸市道路公社、広島高速道路公社、福岡北九州高速道路公社はそれぞれ、月間利用額に応じて加算ポイントが付く仕組みになっている。
加算ポイントについては、愛知県道路公社を例に挙げると、5,000円〜10,000円までの部分は100円につき4ポイント。10,000円を超え、20,000円までの部分は8ポイントなどとなっている。
そして貯まったポイントは還元額に交換することで交通費の支払いに使える。還元額は以下の通り(2022年7月現在)
道路事業者 | ポイントの交換単位 |
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 1,000ポイント→500円分 |
3000ポイント→2,500円分 | |
5000ポイント→5,000円分 | |
本州四国連絡高速道路 | 1,000ポイント→500円分 |
3000ポイント→2,500円分 | |
5000ポイント→5,000円分 | |
名古屋高速道路公社(※ポイント付与は2021年4月30日分をもって終了) | 100ポイント→100円分 |
愛知県道路公社 | 100ポイント→100円分 |
神戸市道路公社 | 200ポイント→100円分 |
広島高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
福岡北九州高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
出典:ETCマイレージサービス「還元額への交換」
なお還元額は、交換前のポイント発行事業者に関わらず、還元額が使える道路で共通して利用できる。東日本の高速道路で得たポイントを、還元額として九州の高速道路で使うことも可能だ。
気をつけたいのは、ポイントには有効期限があること。有効期限はポイントがついた年度の翌年度末となっている。一方、還元額には有効期限はないので、早めにポイントを還元額に交換したほうがよいだろう。
一定のポイントが貯まると自動的に還元額に交換してくれる「自動還元サービス」もあるが、相当数のポイントを貯めないと自動還元されないので注意が必要だ。
平日朝夕割引
ETCマイレージサービスに登録すると自動的に「平日朝夕割引」の対象となる。NEXCO東日本/中日本/西日本、宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路の対象道路が実施しているサービスで、平日の6時〜9時、17時〜20時のあいだにETCの入り口または出口を通過すると、割引が適用される。
割引は「還元額」という形で翌月に付与される。適用条件や還元率は各社の情報を参考にしよう。
注意したいのは、NEXCO東日本/中日本/西日本、宮城県道路公社の4社については、割引にいくつか制限があることだ。
まず、割引は「走行回数5回以上/月」が条件となる。1ヶ月に5回以上、対象となる高速道路を利用して初めて割引が始まる。つまり頻繁に高速道路を利用する人に適した割引ということが言える。
また、割引になるのは朝、夕それぞれ「最初の1回のみ」ということも注意したい。該当する時間帯に高速道路の乗り降りをなんど繰り返しても、割引になるのは1回目のみとなる。
そして、割引が適用となるのは最大100㎞相当分までとなっている。つまり、1ヶ月のあいだで走行距離が100kmを超えた場合、それ以降の走行は割引の対象にならないことも覚えておこう。
ログインの仕方
ポイントの還元額への交換や確認、先に紹介した「自動還元サービス」の設定などは、ETCマイレージサービスから「マイページ」へログインして行う。
登録手続きを済ませるとマイレージID、パスワードがもらえるのでそれを入力する。
これがマイページだ。ここで高速各社ごとに付与されたポイントを確認したり、還元額への変更ができる。
ETC利用で知っておきたいこと
割引サービス以外にも、ETCを利用する上で知っておきたいことがいくつかある。領収書の出し方や、「2022年問題」「2030年問題」といった将来的な規格変更に伴う対処方法などだ。いざとなった時に戸惑わないために、以下の知識も持っておくとよいだろう。
領収書の出し方
有人の料金所(一般レーン)であれば支払いの時にその場で領収書を発行してもらえる。しかし、ETC利用(ETCレーンをノンストップ通過する場合)では発行されない。ではどうすればいいのかというと、各道路事業者が発行する利用証明書や利用明細が領収書の代わりになる。
利用証明書、利用明細の発行には、以下の2つの方法がある。
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「ETC利用照会サービス」で発行する
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SA・PAなどにある「ETC利用履歴発行プリンター」で発行する
「ETC利用照会サービス」で発行する
ETC利用照会サービスは、ETCカードで利用した走行についてインターネット上で確認できるサービスだ。利用証明書や利用明細の発行、pdfファイルやcsvファイルでのダウンロードができる。また利用証明書は、自宅のプリンターやコンビニのネットプリントサービスでプリントアウトすることも可能だ。
SA・PAなどにある「ETC利用履歴発行プリンター」で発行する
インターネットへのアクセス、ユーザー登録が面倒くさいという方もいるだろう。
そんな方には、高速道路の主なサービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)のインフォメーションコーナーなどに設置されている、ETC利用履歴発行プリンターを使う方法がある。車載器から取り出したETCカードをプリンターに差し込み、案内に従って操作することで利用明細を印刷することができる。
出典:NEXCO中日本
ETC利用履歴発行プリンターを設置しているPA・SAについては以下のリンクを参考にして欲しい
ちなみにこのプリンターは「いままさに立ち寄っているPAまでの走行」については明細を印刷することができない。なぜなら通行料金が確定していないからだ。
それでは意味がない、と思う方もいるかも知れない。一旦高速道路を降りて料金を確定させて、利用明細を取るだけのためにまた高速道路に入って・・・なんて本末転倒だが、もちろんそんなことをする必要はない。
実は、地域はかなり限定されるが高速道路の外にプリンターが設置されているスポットもある。例えば首都高速道路株式会社が運営する駐車場の一部、阪神高速道路株式会社が連携する施設にも設置されているほか、大手カー用品店「オートバックス」も一部の店舗でプリンターを設置している。まだまだ数が少ないが、こうした設置場所が近くにあるなら、なにかの「ついでに」利用することもできそうだ。
2022年問題と2030年問題、ETC車載器の見分け方
2022年問題は本当に起きる?
一時期、ETCをめぐる「2022年問題」ということが取り沙汰されたことがあった。これは「2022年12月以降、一部のETC車載器が使用できなくなる」というものだが、実はこの問題、新型コロナの影響で状況が変わり、「2022年以降使用できなくなる」ことは無くなった。
どういうことか説明しよう。まず、古い規格(「旧スプリアス規格」と呼ぶ)のETC車載器の中には、「不要電波」を発信するものがある。不要電波は様々な電子機器に影響を及ぼす恐れがあるため、2005年の電波法関連法によって、ETC車載器は古い規格から新しい規格への移行がはじまった。この移行期限が2022年11月30日なので、2022年12月以降、古い規格のETC車載器は「電波法違反となり、使用できなくなる」とされた。
これがETCをめぐる2022年問題と言われるものなのだが、状況が変わっている。新型コロナウィルス感染拡大の影響で法改正への対応に遅れが生じていることから、総務省は移行期限を「当分の間、延長する」と発表したのだ。つまり2022年12月を過ぎても「当分の間」は、古い規格のETC車載器を使っていても問題はないことになった。
ということで、ETCをめぐる2022年問題は起きないので、慌てて愛車のETC車載器を確認しなくても大丈夫だ。
出典:国土交通省「旧スプリアス機器に基づいて製造されたETC車載器について」
出典:総務省「電波利用ホームページ」
見分け方は
古い規格のETC車載器も「当分の間」は使うことができるが、改めて移行期限を過ぎればやはり使えなくなってしまう。ただ実際のところ、2005年の法改正から十数年が経過して、現在普及しているETC車載器の多くはすでに新しい規格のものとなっている。このため多くの人は「使用できなくなる」事態にはならないと思われる。
それでも念のため、愛車のETC車載器は大丈夫か確認しておきたいという方もいるだろう。そこで見分け方について説明する。
古い規格(旧スプリアス規格)で製造されたETC車載器を見分けるには、まず使っているETC車載器の「型式登録番号」を確認しよう。型式登録番号はETC車載器本体のラベルや取扱説明書に記載されていることが多いが、メーカーや機種によっては、ETC車載器の音声ガイダンスで案内するものもある。
メーカー各社は「型式登録番号の確認方法」を公開している。例としてETC車載器大手2社のリンクを掲示する。
・デンソー「車載器管理番号の確認方法」(型式登録番号の確認方法も記載)
・パナソニック「型式登録番号・車載器管理番号の確認方法」
上記を確認した上で、使っているETC車載器の製造メーカーのウェブサイトで、古い規格のETC車載器の「型式登録番号」を確認しよう。こちらも例として大手2社のサイトを挙げておく。
・デンソー「旧スプリアス規格に基づき製造されたETC車載器に関するお知らせ」
・パナソニック「型式登録番号・セキュリティ規格・スプリアス規格」
ちなみに確認をしたところ、トヨタ、ホンダ、アルパイン、パイオニア、古野電気、三菱電気のETC車載器は全て新しい規格に適応しているので、期限後も使用することができる。
2030年問題とは
2022年問題と違い、多くのETC車載器に影響があるのが「2030年問題」だ。
これは2030年頃までに実施されるセキュリティ規格の変更に伴うもので、変更後は新セキュリティ規格に対応していないETC車載器は使えなくなってしまうという。
見分け方は
すでに新セキュリティ規格に対応したETC車載器は市販されており、いま使っているETC車載器が新・旧セキュリティ規格のどちらかを確認する必要がある。
見分け方は、取扱説明書や車載器本体ラベルに記載された19桁の「車載器管理番号」をチェックしよう。
一番左(先頭)の数字が「1」から始まっていれば新規格対応、「0」なら旧規格となる。また、車載器本体に「●●●」のマークがあるものも新規格だ。
出典:NEXCO東日本「ETCセキュリティ規格の変更について」
ETC2.0のサービスについて
従来のETCに加えて、最近は「ETC2.0」というサービスもスタートしている。
従来型のETCの「進化版」と言えるものだが、普及率は2022年4月現在で28.5%(出典:国土交通省「ETCの利用状況」)と、9割普及している従来のETCと比べて高くなく、どんなサービスがあるのかを知らない人も多い。
ここではETC2.0の基本情報と導入のメリットについて解説する。
ETC2.0はいつから?メリットは?
ETC2.0は、2015年に対応車載器の販売が始まり、2016年から本格的な運用が始まっている。
従来のETCは料金所のノンストップ・キャッスレス決済に特化したサービスだが、ETC2.0はさらに「情報サービス」が受けられるのが大きな特長だ。ETC2.0対応の車載器、ETC2.0対応カーナビと全国の高速道路に配置された通信アンテナが双方向通信することで、様々な情報を受け取ることができるほか、独自割引などのサービスもある。
主なメリットは以下の3つだ。
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渋滞迂回ルートなどの交通情報が得られる
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圏央道、東海環状自動車道の割引が受けられる
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道の駅への「一時退出」が便利になる
渋滞迂回ルートなどの交通情報が得られる
ETC2.0は、車載器と通信アンテナが双方向通信することで集まる情報を、リアルタイムで提供してくれる。
得られる情報は、例えば行き先の渋滞状況や渋滞を迂回するルート、事故や高速道路の落下物などリスクに繋がる情報、そして災害時の注意喚起や通行可能なルートなどだ。
ただし、ETC2.0対応の車載器だけでは音声の案内しか受けられない。渋滞迂回ルートなどの画像による情報はETC2.0対応のカーナビやスマートフォンがさらに必要となる。
圏央道、東海環状自動車道の割引
ETC2.0限定で、圏央道(新湘南バイパスを含む区間)の割引が適用される。対象区間は、圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)と、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)。例えば、普通車で大井松田~相模原(44.9km)を走行した場合の料金は通常1500円だが、ETC2.0では1390円に割引される。
また、東海環状自動車道も同様な割引があり、例えば、普通車で土岐南多治見~関広見(39.0km)を走行すると通常1430円が、ETC2.0では1220円に割引される。
道の駅への「一時退出」が便利になる
ETC2.0搭載車であれば、休憩などで道の駅に立ち寄るためにいったん高速道路を降りても、目的地まで高速道路を降りずに利用した場合と同じ料金となる。これは「賢い料金」という社会実験として実施されているもので、現在、全国23箇所のインターチェンジが対象となっている。
通常は、高速道路を一度降りて再度乗り直すと「初乗り料金」が加算されるが、これが免除される。
ただしこれは23箇所のインターチェンジ限定で、指定された道の駅に必ず立ち寄り、2時間以内に同一インターチェンジから再流入しないといけないなど、一定の条件を満たす必要がある。
導入を検討すべきか
ETC2.0導入のメリットを3つほど挙げたが、いかがだろうか。
渋滞迂回ルートの情報などは多くのドライバーにとってメリットとなるが、「圏央道、東海環状自動車道の割引」や「道の駅への一時退出」に魅力を感じる人は限られるかも知れない。全てのメリットがぴったり当てはまる人は導入を検討してもいいだろう。
ETC2.0は普及率が高まればより情報の質や精度も上がると言われているので、今後より利便性が高まるまで待つのも一つの方法だ。さらに、従来のETCが使えなくなるわけではないということなので、それぞれの車生活と照らし合わせた上で、導入のタイミングを見極めるという選択肢もありそうだ。
まとめ
記事のポイントをまとめておこう。
・ETCは高速道路や有料道路の料金所をノンストップで通過できて、キャッシュレス決済ができるサービス。
・利用には、各クレジットカード会社から発行されるETCカード、そしてETC車載器が必要。
・ETC利用者だけを対象とした「休日割引」があり、対象道路では土日祝日の高速料金が30%割引される。
・休日割引は、年末年始、お盆、ゴールデンウィークは適用されないので注意が必要。
・「ETCマイレージサービス」に登録すれば、支払った高速料金でポイントが貯まり、ポイントを「還元額」に変更して次の支払いに使える。
・ETCを利用すると領収書は発行されないが、利用証明書や利用明細が領収書の代わりになる。
・利用証明書や利用明細は、ユーザー登録した「ETC利用照会サービス」で発行できる。
・主要なサービスエリア・パーキングエリアに設置された「ETC利用履歴発行プリンター」で発行することもできる。
・不要電波を出す古い規格(旧スプリアス規格)のETC車載器は将来的に使えなくなる。
・ただし、その期限は2022年12月から「当分の間」に延期された。
・2030年問題は、ETC車載器のセキュリティ規格が2030年頃までに変更され、旧規格のETC車載器が使えなくなる問題のこと。
・使っている車載器が新セキュリティ規格に対応しているかの確認方法はNEXCO東日本がサイトで紹介している
・ETC2.0は、従来のETCのノンストップ・キャッシュレス決済に加えて、情報サービスが受けられる
・情報サービスには、渋滞回避ルートや災害時の支援、事故などのリスクに関する情報がある。
・圏央道と東海環状自動車道の割引サービスがある。
・全国23箇所のインターチェンジで、道の駅に立ち寄る目的であれば高速道路を途中で降りて再度乗り直しても料金はかからない
・ETC2.0のメリットを全て得られる人は導入を検討しても良さそうだが、それ以外の人はタイミングを見極めるという選択肢もある。
すでにETCは、高速道路を利用する上では必須の装備となっているが、調べてみると意外と知らないサービス、便利な使い方、将来的に注意が必要なポイントがいろいろあることが分かる。
普段はETCカードを車載器に挿しっぱなしで特に気に留めることのない人も多いと思うが、よりETCを賢く使うために、この記事を参考にして欲しい。