旧統一教会

「宗教二世」とは?苦しむ若者たちの声と支援の現状

近年、「宗教二世」という言葉がテレビやネット、新聞でも取り上げられるようになってきました。

これは、親が特定の宗教団体に所属していた、あるいは現在も信仰している家庭に生まれ育った子どもたちを指す言葉です。

本人に信仰の自由がないまま、家庭や学校生活、将来の選択にまで宗教の影響を受けながら生きてきた人々の多くが、今、その経験を声にし始めています。

この記事では、宗教二世とは何か、その背景、苦しみの具体例、そして現在の支援の動きについてわかりやすく解説します。


🔍 宗教二世とは?定義と背景

宗教二世とは、親が特定の宗教団体に所属していた家庭に生まれ、その宗教の影響下で育った人々のことを指します。

ポイントは「自分の意思で信仰を選んだわけではない」ということ。

たとえば以下のような環境が挙げられます:

  • 親が熱心な信者で、幼少期から宗教施設に通わされていた
  • 誕生日やクリスマスを祝ってはいけないなど、一般的な文化を制限されていた
  • 学校の授業や修学旅行を宗教上の理由で制限された

特に1990年代以降、旧統一教会やエホバの証人、その他新興宗教などを中心に、多くの宗教二世が社会的に可視化されるようになりました。


😔 宗教二世が抱える苦しみとは

宗教二世の抱える問題は多岐にわたります。家庭の中だけでなく、学校や職場、将来の人生設計にも影響を与える深刻なケースもあります。

① 自由のない幼少期・思春期

たとえば次のような制限を受けるケースがあります:

  • アニメやマンガ、ゲームは禁止
  • 友達の誕生日パーティーや部活動への参加が制限される
  • 「悪魔的」「汚れている」などの言葉で世の中全体を否定される

こうした状況で育つことで、自尊心の低下や孤立感を抱える若者が少なくありません。

② 過剰な献金や宗教活動への強制

宗教によっては、家庭内で膨大な金額の献金を強いられたり、宗教活動を優先するように命じられることがあります。

その結果、大学進学や就職の選択が狭まり、経済的困窮に陥ることも。

③ 親との対立・家族崩壊

成人後に信仰を否定しようとすると、親との関係が悪化したり、勘当・絶縁されるケースもあります。

「親を否定したくない。でも苦しい」——そんなジレンマに苦しむ二世の声も多く聞かれます。


📢 宗教二世の声:実際の証言

「小学生の頃から“悪霊が憑いてる”と言われて育ちました。怖くて夜も眠れなかった。」(30代女性)

「進学を希望しても『信仰に反する』と言われて高校卒業後は家で宗教活動ばかりでした。友達もいませんでした。」(20代男性)

「親は悪くないと思いたいけど、今でもトラウマがあります。信じること自体を強制されたことがつらかった。」(元統一教会信者の子ども)

このような声は、NPOや支援団体、宗教二世当事者の会などを通じて徐々に可視化されてきています。


🛠 支援の現状と課題

近年、宗教二世を支援するための取り組みも少しずつ広がってきました。

支援の取り組み例:

  • 全国霊感商法対策弁護士連絡会:脱会支援・法的相談
  • 宗教二世当事者の会:体験共有・情報提供
  • 自治体の無料法律相談:家庭内の問題や進路の相談にも対応
  • 文部科学省:2023年以降、宗教二世の声を聴く有識者会議を設置

しかし現実には、支援窓口の存在を知らない人が多い家庭内で孤立しているなどの課題も残っています。


⚖ 信教の自由と「強制されない自由」

日本国憲法は信教の自由を保障しています。しかしそれは「信じる自由」と同時に、「信じない自由」も保障されるべきです。

宗教二世の問題は、親の信仰によって子どもの自由や権利が侵害されていることにあります。

子ども自身が「信じるか・信じないか」を自分で選べる社会を目指す必要があります。


✅ まとめ

  • 宗教二世とは、親の信仰によって生活や人生を左右されてきた人々のこと
  • 幼少期からの制限、家庭内の対立、進学・経済の障壁など多くの苦しみがある
  • 近年は当事者の声が社会に届き始め、支援の動きも広がっている
  • 「信じない自由」も尊重されるべきという意識が必要

宗教二世の問題は、決して「宗教だけの問題」ではなく、人権と家族、そして教育や社会参加に深く関わるテーマです。

今も悩みを抱える人たちが、「声を上げてもいい」と思える社会を、私たち一人ひとりがつくっていく必要があります。

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