この記事でわかること
- フォシーガとジャディアンスの違い
- 効果・副作用・エビデンスの差
- 価格・使用感の違い
- 選ぶときのポイント
共通点から押さえよう
フォシーガ(ダパグリフロジン)とジャディアンス(エンパグリフロジン)は、いずれもSGLT2阻害薬に分類される糖尿病・心不全・腎疾患治療薬です。
項目 | 共通点 |
---|---|
作用 | 尿中に糖を排出し血糖値を下げる |
服用 | 1日1回、経口服用 |
副作用 | 脱水、尿路感染、低血糖(併用時) |
適応 | 2型糖尿病、心不全、CKD |
成分・製薬会社の違い
薬名 | 一般名 | 会社 |
---|---|---|
フォシーガ | ダパグリフロジン | アストラゼネカ |
ジャディアンス | エンパグリフロジン | ベーリンガー |
適応症の比較
適応症 | フォシーガ | ジャディアンス |
---|---|---|
2型糖尿病 | ◯ | ◯ |
慢性心不全 | ◯ | ◯(特に収縮不全) |
慢性腎臓病(CKD) | ◯(eGFR25以上) | ◯(eGFR30以上) |
臨床試験による強みの違い
- フォシーガ:腎機能悪化の抑制に強み(DAPA-HF試験など)
- ジャディアンス:心血管死の抑制に強み(EMPA-REG OUTCOME試験など)
副作用と体感の違い
共通の副作用
- 尿量増加・頻尿
- カンジダ・尿路感染
- 脱水・めまい
違いが見られることがある副作用
- ジャディアンス:腹部膨満・腸ガス感が出ることがある
- フォシーガ:初期にeGFR低下が出やすい(長期的には保護)
価格の違い
薬剤 | 薬価(1錠) | 月額目安 |
---|---|---|
フォシーガ | 約210円 | 約6,300円 |
ジャディアンス | 約230円 | 約6,900円 |
💬 実際の口コミ・使用感
「フォシーガは体重が減りやすかった。腎機能にもいいと聞いて継続中。」(50代男性)
「ジャディアンスは心不全の再発が減った感じがする。安心して使えている。」(60代女性)
「医師の勧めでジャディアンスに変えた。副作用も少なく、トイレの回数も気にならない。」(40代男性)
✅ まとめ:どちらを選ぶ?
比較項目 | フォシーガ | ジャディアンス |
---|---|---|
腎保護効果 | ◎ | ◯ |
心不全への強み | ◯ | ◎ |
副作用 | 安定的 | やや腹部症状あり |
価格 | やや安い | やや高い |
📌 最後に
どちらも非常に優れた薬ですが、腎臓を守るならフォシーガ、心臓を守るならジャディアンスという見方もできます。症状や体質、併用薬などをふまえて、主治医とよく相談して最適な薬を選ぶことが大切です。