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アメックスのマイル移行手順まとめ|初心者でも迷わないステップ解説

アメックスカードを利用している方なら、貯まるメンバーシップ・リワード・ポイントの活用方法について考えたことがあるでしょう。特にマイルへの移行は、旅行好きな方や海外出張の多いビジネスマンにとって、大きな価値を生み出す方法です。今回は、アメックスのポイントからマイルへの移行について、効率的な方法やおすすめの航空会社、そして移行時の注意点などを詳しく解説します。

アメックスのポイントプログラムとは

アメリカン・エキスプレス(アメックス)のメンバーシップ・リワード・プログラムは、カード利用金額に応じてポイントが貯まるシステムです。基本的には100円につき1ポイントが貯まりますが、カードの種類やキャンペーンによってはさらに多くのポイントを獲得できることもあります。

このポイントは様々な用途に使えますが、多くの方が注目するのが航空会社のマイレージプログラムへの移行です。アメックスは国内外の多数の航空会社と提携しており、ポイントをマイルに交換することが可能です。これにより、普段のカード利用だけでなく、飛行機に乗らなくても効率よくマイルを貯めることができるのです。

アメックスポイントからマイルへの移行のメリット

アメックスポイントをマイルに移行する最大のメリットは、日常の買い物や支払いなど、普段の消費活動からマイルを効率的に貯められることです。飛行機に乗らなくてもマイルが貯まるため、旅行の頻度が少ない方でも、十分なマイルを獲得できます。

また、アメックスでは定期的にボーナスキャンペーンを実施しており、通常よりも有利なレートでポイントをマイルに交換できる機会があります。例えば、通常より20%増量や25%増量などのボーナスが適用されることもあり、こうしたキャンペーンを利用することで、よりお得にマイルを獲得できます。

さらに、アメックスポイントは有効期限が基本的に無期限であるため、じっくりと貯めてから一気にマイルに交換するという戦略も取れます。対して、航空会社のマイルには有効期限があることが多いため、アメックスポイントとして保有しておくことで、マイルの失効リスクを軽減できるのです。

アメックスポイントからマイルへの移行先おすすめ航空会社

アメックスポイントを移行できる航空会社は多数ありますが、どの航空会社を選ぶかによって、移行レートや利用価値が大きく変わってきます。ここでは、特におすすめの移行先航空会社について紹介します。

ANA(全日空)マイレージクラブ

日本人にとって最も馴染み深い航空会社の一つであるANAへの移行は、国内線や国際線の特典航空券を目指す方におすすめです。アメックスポイントからANAマイルへの移行レートは1,000ポイント=1,000マイルとなっており、シンプルで分かりやすいのが特徴です。

ANAマイルの魅力は、国内線の特典航空券が比較的少ないマイル数で交換できることや、スターアライアンス加盟航空会社の便も利用できる点にあります。例えば、東京-大阪間の国内線であれば片道5,000マイル程度で特典航空券に交換可能で、現金で購入するよりもかなりお得になることが多いです。

また、ANAは日本発着の国際線も充実しており、アジア各国への渡航や、北米、ヨーロッパへの長距離フライトにもマイルを活用できます。特にビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券は、現金での購入価格と比較すると非常に高い価値があります。

JAL(日本航空)マイレージバンク

ANAと並ぶ日本の大手航空会社であるJALへの移行も人気があります。アメックスポイントからJALマイルへの移行レートも1,000ポイント=1,000マイルとなっています。

JALマイルの魅力は、ワンワールド加盟航空会社の便にも使える点や、国際線の特典航空券の座席確保がしやすい傾向にある点です。特に北米路線やヨーロッパ路線のビジネスクラスは、ANAと比較して予約が取りやすいと言われています。

また、JALマイルはJALグループ以外にも、国内のホテル宿泊や商品購入などにも使えるため、旅行以外の用途でも活用できる柔軟性があります。

デルタ航空 スカイマイル

アメリカの大手航空会社であるデルタ航空のマイレージプログラム「スカイマイル」への移行も選択肢の一つです。アメックスポイントからスカイマイルへの移行レートは1,000ポイント=1,000マイルとなっています。

スカイマイルの最大の特徴は、マイルの有効期限がないことです。一度獲得したマイルは、いつまでも失効せずに保有し続けることができます。また、デルタ航空はスカイチームアライアンスのメンバーであるため、日本航空(JAL)を含む多くの提携航空会社の便にもマイルを使用できます。

特に、北米内の移動や、北米から中南米、カリブ海地域への旅行を計画している方には、スカイマイルが便利です。ただし、日本発着の路線では特典航空券の価値が他のプログラムと比べてやや低い傾向にあるため、渡航先や利用頻度に応じて検討する必要があります。

シンガポール航空 クリスフライヤー

アジアを代表する高品質な航空会社であるシンガポール航空のマイレージプログラム「クリスフライヤー」も、人気の移行先です。アメックスポイントからクリスフライヤーマイルへの移行レートは、1,000ポイント=500マイルと、他の航空会社と比較すると半分になってしまいますが、それでも魅力的な選択肢の一つです。

クリスフライヤーマイルの最大の魅力は、シンガポール航空のプレミアムキャビン、特にスイートクラスやファーストクラス、ビジネスクラスの特典航空券に交換できる点です。シンガポール航空は世界最高レベルのサービスを提供する航空会社として知られており、そのプレミアムキャビンは一度は体験してみたいと多くの旅行者が憧れる存在です。

また、シンガポール航空はスターアライアンスのメンバーであるため、ANAを含む多くの提携航空会社の便にもマイルを使用できます。特にアジア域内の移動や、シンガポール経由で豪州や欧州に向かう旅程を考えている方には、クリスフライヤーマイルが役立ちます。

ブリティッシュ・エアウェイズ エグゼクティブクラブ

イギリスの国営航空会社であるブリティッシュ・エアウェイズのマイレージプログラム「エグゼクティブクラブ」も検討する価値があります。アメックスポイントからエグゼクティブクラブマイルへの移行レートは1,000ポイント=1,000マイルとなっています。

エグゼクティブクラブの魅力は、短距離区間の特典航空券が比較的少ないマイル数で交換できる点です。特に欧州域内の移動には、他のプログラムよりも効率良くマイルを使うことができます。また、ブリティッシュ・エアウェイズはワンワールドアライアンスのメンバーであるため、JALを含む多くの提携航空会社の便にもマイルを使用できます。

一方で、長距離国際線の特典航空券には比較的多くのマイルが必要になるため、主に欧州域内の移動を予定している方や、ロンドン経由で欧州各地を旅行する予定がある方におすすめです。

アメックスポイントからマイルへの移行方法

アメックスポイントをマイルに移行する手順はシンプルですが、いくつかの注意点があります。以下にその手順を詳しく説明します。

移行の基本手順

1. アメックスの公式ウェブサイトまたはアプリにログインします。
2. メンバーシップ・リワードの利用ページにアクセスします。
3. 「ポイント移行」または「提携航空会社へのポイント移行」を選択します。
4. 移行先の航空会社と移行するポイント数を指定します。
5. 確認画面で内容を確認し、手続きを完了します。

移行完了後、航空会社のマイレージアカウントに反映されるまでには、通常3〜7営業日程度かかります。航空会社によっては、さらに時間がかかる場合もあるため、特典航空券の予約を急いでいる場合は、余裕を持って移行手続きを行うことをおすすめします。

移行時の最低ポイント数と手数料

航空会社によって、一度に移行できる最低ポイント数が設定されています。例えば、ANAやJALの場合は1,000ポイント(1,000マイル)からの移行が可能です。また、ほとんどの航空会社への移行では手数料はかかりませんが、一部の航空会社では少額の手数料が発生する場合もあります。

移行前の準備と注意点

移行を行う前に、以下の点を確認しておくことをおすすめします。

1. 移行先の航空会社のマイレージプログラムに事前に登録し、会員番号を取得しておく必要があります。
2. アメックスのアカウントと航空会社のマイレージアカウントの名義は一致している必要があります。
3. 一度移行したポイントは戻せないため、移行先とポイント数は慎重に選びましょう。
4. 移行先の航空会社のマイルの有効期限やプログラムのルールを事前に確認しておくことが重要です。

マイル移行のタイミングとボーナスキャンペーン

アメックスポイントをマイルに移行する際は、タイミングも重要です。アメックスでは定期的にボーナスキャンペーンを実施しており、通常よりも有利なレートでポイントをマイルに交換できる期間があります。

例えば、特定の航空会社への移行で、通常より20%増量や25%増量などのボーナスが適用されることがあります。これらのキャンペーンを利用することで、同じポイント数でより多くのマイルを獲得できるため、大きなお得感があります。

ボーナスキャンペーンの情報は、アメックスの公式サイトやメールマガジン、SNSなどで告知されます。定期的にチェックしておくと、お得な情報を見逃さずに済みます。ただし、キャンペーンを待ちすぎて、必要なときにマイルが足りないという事態は避けたいところです。特典航空券の予約を具体的に検討している場合は、キャンペーンを待つよりも、必要なタイミングでマイルを確保することを優先しましょう。

アメックスポイントを貯める効率的な方法

マイルへの移行を最大限活用するためには、まずアメックスポイントを効率よく貯めることが重要です。以下に、ポイントを効率的に貯める方法をいくつか紹介します。

最適なアメックスカードの選択

アメックスには様々な種類のカードがあり、それぞれポイント還元率や特典が異なります。例えば、アメックス・ゴールドカードは年会費が高めですが、旅行保険や空港ラウンジの利用特典が充実しており、旅行好きな方におすすめです。一方、アメックス・グリーンカードは年会費が比較的リーズナブルながら、基本的なサービスを享受できます。

また、アメックスのプラチナカードやセンチュリオンカードは、さらに高い年会費がかかりますが、その分ポイント還元率が高く、様々な特典やサービスが付帯しています。カード選びは、自分のライフスタイルや利用頻度、目的に合わせて行うことが大切です。

ボーナスポイントを活用する

アメックスでは、カード新規入会時のウェルカムボーナスや、特定の加盟店での利用でボーナスポイントが付与されるキャンペーンを定期的に実施しています。これらを活用することで、通常よりも多くのポイントを獲得できます。

特に、カード新規入会時のウェルカムボーナスは非常に魅力的で、条件を満たすことで数万ポイントを一気に獲得できることもあります。また、アメックスの「ポイント・プログラム」を利用すると、特定の加盟店での利用で通常よりも多くのポイントが貯まるため、日常的な買い物でもポイントを効率よく貯められます。

家族カードの活用

主カードに家族カードを追加することで、家族の利用分も合算してポイントを貯めることができます。家族の日常的な支出もカードで決済することで、効率よくポイントを貯められます。家族カードの年会費は主カードよりも安いか無料の場合が多いため、コストパフォーマンスも高いです。

定期的な支払いをカード決済に

公共料金や携帯電話料金、サブスクリプションサービスなどの定期的な支払いをアメックスカードでの決済に変更することで、確実にポイントを貯めることができます。特に、年間で見ると大きな金額になる保険料や税金などの支払いもカード決済に変更できると、一気に多くのポイントを獲得できます。

マイル移行後の効果的な使い方

アメックスポイントをマイルに移行した後は、そのマイルを最も価値ある形で使うことが重要です。以下に、マイルの効果的な使い方をいくつか紹介します。

特典航空券への交換

マイルの最も一般的な使い道は、特典航空券への交換です。特に、ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券は、現金で購入する場合と比較して非常に高い価値があります。例えば、日本からヨーロッパへのビジネスクラスの特典航空券は、80,000〜100,000マイル程度で交換できることが多く、現金で購入すると40万円以上することを考えると、マイルの価値は1マイル=0.4円以上となります。

また、オフシーズンや平日など、需要の少ない時期や曜日を選ぶことで、より少ないマイル数で特典航空券を入手できることもあります。特典航空券の予約は、出発の数ヶ月前から可能になることが多いため、計画的に予約することをおすすめします。

アップグレードへの利用

すでに航空券を購入している場合や、特典航空券の座席が確保できない場合は、マイルを使ってクラスのアップグレードを行うという選択肢もあります。例えば、エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードは、特典航空券を予約するよりも少ないマイル数で可能なことが多いです。

特に長距離フライトでは、アップグレードによる快適性の向上は大きく、マイルの価値を十分に実感できるでしょう。ただし、アップグレード可能な座席数には限りがあるため、早めに申請することをおすすめします。

提携ホテルや商品への交換

マイルは航空券だけでなく、提携ホテルの宿泊や商品購入にも使用できることがあります。ただし、一般的には特典航空券への交換と比較すると、マイルの価値は低くなる傾向にあります。特に特別な理由がない限り、マイルは航空券関連の特典に使うことをおすすめします。

マイル移行における注意点とデメリット

アメックスポイントのマイル移行には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点やデメリットも存在します。以下に、それらを詳しく説明します。

一方通行の移行

アメックスポイントからマイルへの移行は一方通行であり、一度移行したポイントを元に戻すことはできません。そのため、実際に使用する予定がある分だけを移行し、余分にマイルに交換しないよう注意が必要です。

マイルの有効期限

アメックスポイントは基本的に無期限ですが、航空会社のマイルには有効期限があることが多いです。例えば、ANAマイルは最後のマイル獲得または利用から36ヶ月、JALマイルは最後のマイル獲得または利用から36ヶ月が有効期限となっています。マイルに移行した後は、有効期限内に使用するよう計画的に管理することが重要です。

特典航空券の座席制限

特典航空券には、一般的に座席数の制限があります。特に人気路線や繁忙期には、希望する便の特典航空券が取れないことも少なくありません。柔軟に日程や目的地を変更できる余裕を持って、特典航空券の予約を検討することをおすすめします。

税金や燃油サーチャージの発生

特典航空券を利用する場合でも、空港使用料や税金、燃油サーチャージなどの費用は別途支払う必要があることがほとんどです。特に国際線の場合、これらの費用は数万円に達することもあり、完全に無料で旅行できるわけではないことを理解しておくことが重要です。

まとめ:あなたに最適なマイル移行戦略

アメックスポイントのマイル移行は、賢く活用することで大きな価値を生み出すことができます。以下に、効果的なマイル移行戦略をまとめます。

1

自分の旅行パターンや目的地に合わせて、最適な移行先航空会社を選びましょう。国内旅行が多い方はANAやJAL、アジア旅行が多い方はシンガポール航空、北米旅行が多い方はデルタ航空など、各自のライフスタイルに合わせた選択が重要です。

2

ボーナスキャンペーンを活用して、より効率的にマイルを獲得しましょう。定期的にアメックスの公式サイトやメールマガジンをチェックして、お得な情報を見逃さないようにしましょう。

3

計画的にマイルを使用して、有効期限切れを防ぎましょう。特に特典航空券は早めに予約することで、希望する便を確保しやすくなります。

4

アメックスカードの選択や使い方を工夫して、効率よくポイントを貯めることも重要です。家族カードの活用や定期的な支払いのカード決済への変更など、日常生活の中でポイントを貯めるチャンスを増やしましょう。

5

マイルの価値を最大化するために、特にプレミアムクラスの特典航空券への交換を検討しましょう。ビジネスクラスやファーストクラスの体験は、現金では手が届きにくいことも多く、マイルならではの価値があります。

アメックスポイントのマイル移行は、旅行をより豊かにし、普段は手が届かないような体験を可能にしてくれます。この記事を参考に、あなた自身のライフスタイルや旅行プランに合わせた最適なマイル移行戦略を見つけていただければ幸いです。

最後に、マイル移行はポイントの活用方法の一つであり、必ずしも全てのポイントをマイルに移行する必要はありません。アメックスポイントは他にも様々な使い道があるため、自分のニーズや優先順位に合わせて、賢く使い分けることが大切です。マイレージプログラムのルールや特典内容は変更されることもあるため、最新情報を常にチェックするようにしましょう。

効率的なマイル移行で、より豊かな旅行体験を楽しんでください。

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