
皆さん、こんにちは。航空マイルの世界では、効率的にマイルを貯める方法を知っているかどうかが、特典航空券獲得への近道となります。特にJALマイルを効率よく貯めたいという方にとって、アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)のポイントプログラムは非常に魅力的な選択肢です。今回は、2025年現在のアメックスからJALマイルへの移行方法とその裏事情について、徹底的に解説していきます。
アメックスポイントとJALマイルの基本的な関係
アメックスカードを利用すると貯まる「メンバーシップ・リワード・ポイント」は、様々な提携パートナーのポイントやマイルに交換することができます。その中でもJALマイレージバンクは人気の交換先の一つです。アメックスポイントは3,000ポイント単位でJALマイルに移行することができます。
アメックスポイントをJALマイルに交換する際のレートは、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録しているかどうかで異なります。メンバーシップ・リワード・プラスは、年間参加費3,300円(税込、2年目以降自動更新)の有料オプションプログラムですが、これに登録することでポイント交換のレートが向上します。
アメックスで貯めたポイントはJALだけでなく、ANA、デルタ航空、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空など、多くの航空会社のマイレージプログラムに交換が可能です。航空アライアンスでいえば、ワンワールド、スターアライアンス、スカイチームという世界3大航空アライアンスに参加している主要な航空会社のマイルに交換できるのも大きな魅力です。
アメックスからJALマイルへの移行手順
まず、JALマイレージバンクの会員登録が必要です。JALマイレージバンクのお得意様番号を取得したら、アメックスの提携先プログラム登録をお申込みください。これにより、アメックスのポイントアカウントとJALマイレージバンクのアカウントが紐づけられます。
初回のポイント移行は、提携先プログラムの登録完了後に行われます。初回の移行完了までは2週間以内を要します。初回のみJMBお得意様番号の登録連携が必要なため、マイル移行までに5日から最大2週間かかります。
2回目以降のポイント移行は通常同日中に完了します。マイルへの移行手数料はかかりません。この迅速さは、急いでマイルが必要になった際に非常に便利です。
ポイント交換履歴にて交換状況を確認できます。「交換済み」の場合はポイント移行が完了しています。「処理中」の状態が数時間以上続く場合は、何らかの理由でエラーが発生した可能性があります。「不備により取り消し」と表示されている場合は、移行が完了できなかったため取消された状態です。
アメックスカード別JALマイル還元率比較
アメックスビジネスゴールドカードを利用してポイントが貯まったら、マイルに交換するのがおすすめです。このカードで貯めたポイントは、ANAをはじめ15の航空会社のマイルに移行することができます。
アメックスビジネスプラチナカードは基本的に100円=1ポイントで貯まります。ボーナス・ポイント・プログラム参加加盟店では100円=3ポイント、ボーナス・ポイント・パートナーズでは100円=2~最大10ポイントとなります。これを考えると、戦略的にカードを使うことで、実質的なマイル還元率を大幅に高めることができます。
特筆すべきは、アメックスビジネスプラチナカードでは通常有料の「メンバーシップ・リワード・プラス」に無料で登録できるという点です。これによりポイントの価値が高まり、JALマイルへの交換がさらにお得になります。
個人向けのアメックスカードでも、JALマイルへの移行は可能です。ただし、カードによって年会費や特典が異なるため、自分の利用スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
例えば、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードでは、JALマイレージバンクへの交換レートが1ポイント=8マイルという非常に高いレートでの交換が可能です。通常のJALマイルへの交換レートは1ポイント=2マイルなので、4倍のレートでマイルに移行できることになります。これはマイル重視のユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
JALマイルを貯めるための代替カードオプション
JALカードよりも高い還元率を実現できるセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードも選択肢の一つです。このカードの最大の特徴は、SAISON MILE CLUBに加入することで実現する高還元率です。
SAISON MILE CLUB加入で、1,000円の利用ごとに10マイルが直接JALマイルとして貯まります(還元率1.0%)。さらに、優遇ポイントとして永久不滅ポイントが2,000円で1ポイント貯まり、貯まった永久不滅ポイントをJALのマイルに交換することも可能です。永久不滅ポイント200ポイント=JALのマイル500マイルに交換できます。
ただし、移行上限マイルは150,000マイルであり、有効期間内に上限マイルに達した場合、次年度更新まではマイル移行は停止し、永久不滅ポイント(1,000円につき1ポイント)が貯まる仕組みになっています。
なお、2025年6月1日(日)から、サービス・機能の拡充と年会費を改定する旨のアナウンスがあり、年会費は33,000円(税込)に増額されます。プライオリティ・パスやコンシェルジュ・サービスなどの従来のサービスは変更がないとのことです。
マリオットポイントからJALマイルへの移行という選択肢
アメックスポイントを直接JALマイルに交換する以外の選択肢として、マリオットポイントを経由する方法もあります。
2025年4月現在では、マイルは改悪が頻繁に起こるため、ANAマイルやJALマイルに交換するのが無難と言われています。
マリオットのポイントをマイルに交換する際は、60,000ポイントごとに交換するとボーナスで5,000マイルがもらえる(=交換レートが3:1から3:1.25にアップする)航空会社がほとんどなので、マイルに交換する際にはまとめて交換するのがおすすめです。
マリオットポイントをマイルに交換するのは会員ページから簡単にできます。マリオットボンヴォイの会員ページにログインし、「ポイントからマイルへの交換」というページにアクセスして「ポイントの移行」をクリックします。そこで交換したいマイル(この場合はJALマイレージバンク)を選択し、マイレージプログラム会員番号を入力します。
アメックスポイントからJALマイルへの移行に関する注意点
移行申し込み後の変更・キャンセルはできません。また、至急移行も対応していません。一度移行したマイルは原則キャンセル・払い戻し不可です。航空会社側の規約にもよるので、移行前に確認をおすすめします。
ANAマイルへの移行には、年間参加費(5,500円税込、2年目以降自動更新)がかかります。プラチナ・カード、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード会員様は、ANAマイルの移行にかかる年間参加費が無料です。
また、ANAマイレージクラブへのポイント移行の上限は、1年間(1月1日~12月31日)で、メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の場合は80,000ポイント(=40,000マイル)まで、メンバーシップ・リワード・プラスに登録済みの場合は40,000ポイント(=40,000マイル)までとなります。
JALマイルへの移行にはこのような上限の制約がない点が大きな違いです。
獲得されたポイントは、基本カード会員さま名義で登録されている各提携会社のポイントプログラムへのみ移行いただけます。つまり、家族のJALマイレージバンク口座へのポイント移行はできないということです。
2025年のJALマイル活用最新事情
JALマイルは、特に国内線の特典航空券に使う場合に価値が高いと言われています。2025年4月現在では、特典航空券の取りやすさも他社と大差ないと感じられます。
国内線であれば、羽田-福岡間の片道で必要なマイル数は比較的リーズナブルで、時期によっては予約も取りやすくなっています。
年に数回、特定の航空会社(例:Avios・AAdvantage)で10~30%増量キャンペーンが行われることがあります。大量移行の前に、キャンペーン有無を確認するのが賢いやり方です。JALでもこのようなキャンペーンが実施されることがあるので、定期的にチェックしておくと良いでしょう。
まとめ:アメックスポイントからJALマイルへの移行は価値がある?
アメックスポイントからJALマイルへの移行は、2025年現在も非常に価値のある選択肢と言えます。特に以下のポイントを考慮すると、その価値がよくわかります。
結論として、JALマイルを効率的に貯めたいなら、アメックスカードは非常に優れた選択肢と言えるでしょう。特に海外旅行や出張が多い方、高額な買い物をする機会が多い方にとっては、アメックスカードを通じてJALマイルを貯めることで、夢の特典航空券に一歩近づけるはずです。
あなたのライフスタイルやマイル獲得目標に合わせて、最適なアメックスカードを選び、効率よくJALマイルを貯めていきましょう。2025年もJALマイルの価値は健在です!