航空会社のマイレージプログラムを賢く活用することで、旅行の幅が大きく広がります。特にANAマイルは国内外の多彩な路線で使えるため、多くの旅行好きから支持を集めています。この記事では、アメリカン・エキスプレス(アメックス)のカードを使って、ANAマイルを効率的に貯める方法について詳しく解説します。マイルの仕組みからお得な活用術まで、初心者の方にもわかりやすくお伝えしていきます。
Contents
アメックスカードの選び方
年会費:34,100円(税込)
ポイント還元率:通常0.5%~1.0%
空港ラウンジ:国内主要空港の「プライオリティ・パス」対応ラウンジを利用可能
旅行保険:最高1億円の海外旅行傷害保険付帯
特典:毎年メンバーシップ・リワードに10,000ポイントプレゼント(年会費実質24,100円相当)
✓ 頻繁に旅行する方におすすめ
年会費:13,200円(税込)
ポイント還元率:通常0.5%
旅行保険:最高5,000万円の海外旅行傷害保険付帯
特典:カード会員限定イベントへの招待
✓ マイル貯蓄を始めたい初心者におすすめ
年会費:7,700円~(カード種類による)
ポイント還元率:ANA便利用時1.5%~
特典:マイルの有効期限延長、ANAグループ優待
ボーナス:入会時最大10,000マイルプレゼント(2025年4月現在のキャンペーン)
✓ ANAをメインに利用する方におすすめ
アメックスカードを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう:
① 年間利用額:高額な買い物や頻繁に利用する場合は、還元率の高いゴールドカードが有利
② 旅行頻度:年に数回以上海外旅行する方は、保険や空港ラウンジ特典が充実したカードがお得
③ 年会費とのバランス:特典を十分に活用できるかどうかで、年会費に見合うか判断する
④ 入会特典:期間限定の入会ボーナスがあれば、そのタイミングでの申込みが断然お得
マイルを貯めるためのテクニック
日常のカード活用術
日々の買い物をすべてカード払いに切り替えましょう。スーパーマーケット、ドラッグストア、ガソリンスタンド、公共料金など、小さな支払いも積み重ねることでマイルは着実に貯まります。
特に、アメックスの「メンバーシップ・リワード」プログラムでは、1ポイント=ANAマイル1マイルへの交換が可能です。100円の買い物でも1ポイントずつ確実に貯めていくことが重要です。
月々の固定費(水道光熱費、携帯電話料金、サブスクリプション等)の支払いもカードに設定すれば、意識せずとも着実にポイントが貯まります。
ボーナスポイントキャンペーンの活用
アメックスでは定期的に特定の店舗やサービスでのボーナスポイントキャンペーンを実施しています。例えば、「〇〇デパートで2倍ポイント」「△△レストランで5%還元」などの期間限定オファーを見逃さないようにしましょう。
アメックスの公式アプリや会員専用サイトでは、あなたのカードにおすすめのオファーが表示されます。定期的にチェックして、事前に登録しておくことが大切です。
2025年4月現在、「アメックス・オファー」では対象店舗での利用で最大8%還元のキャンペーンを実施中です。
提携サービスを賢く利用する
アメックスはANAだけでなく、多くの小売店、オンラインショッピングモール、旅行代理店と提携しています。これらの提携サービスを通じて予約や購入をすることで、通常より多くのポイントを獲得できます。
特に「アメックス・トラベル・オンライン」を利用した旅行予約では、通常のポイントに加えてボーナスポイントが付与されることがあります。
アメックスのオンラインモール「ボーナスポイント・モール」経由でのショッピングなら、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの利用でも追加ポイントがもらえます。
家族カードの活用
家族カードを発行することで、家族の利用分もまとめてポイントを貯めることができます。家族それぞれが別々のカードを持つよりも、メインカード会員の下に家族カードを発行する方が効率的にポイントが貯まります。
アメックスのゴールドカードでは、家族カード1枚目は無料で発行可能です(2枚目以降は年会費がかかります)。
家族の日常的な支出もすべて一つのアカウントにまとめることで、ポイント還元の閾値に早く到達できます。
マイルのお得な活用法
国内線の特典航空券は、比較的少ないマイル数で利用できるため、マイル初心者におすすめです。例えば、東京-大阪間なら片道5,000~7,500マイル程度で利用可能です。
通常料金が高騰するゴールデンウィークや年末年始など、繁忙期に利用すると特に価値が高まります。早めに予約することがポイントです。
例: 東京-札幌間(片道)
通常運賃:約25,000~40,000円
必要マイル数:9,000マイル~12,000マイル
マイル価値:約2.8円/マイル
国際線、特にビジネスクラスやファーストクラスでの特典航空券は、マイルの価値を最大化できる使い方です。例えば、日本-ヨーロッパ間のビジネスクラス往復なら、現金で購入すると40~60万円程度しますが、約80,000~120,000マイルで利用可能です。
ANAはスターアライアンスのメンバーなので、加盟航空会社便にも特典航空券を利用できます。行きと帰りで異なる航空会社を利用することも可能です。
例: 東京-ニューヨーク間(往復)
ビジネスクラス通常運賃:約500,000~700,000円
必要マイル数:約95,000マイル~170,000マイル
マイル価値:約4.1円/マイル以上
すでに予約済みの航空券をマイルを使ってワンランク上のクラスにアップグレードする方法です。特に長距離国際線でのアップグレードは、快適性が大幅に向上するため、非常に価値があります。
アップグレード特典を利用する際は、アップグレード可能な運賃クラスを事前に確認しておくことが重要です。一部の割引運賃ではアップグレードが適用されない場合があります。
例: 東京-ロンドン間(片道)
エコノミー→ビジネスクラスへのアップグレード
必要マイル数:約35,000マイル~45,000マイル
価格差:約200,000~300,000円
マイル価値:約5.7円/マイル以上
ANAマイルは航空券だけでなく、提携ホテルの宿泊や、レンタカー、ショッピングなど様々なサービスにも利用できます。
特に「ANAマイレージモール」では、マイルを使って商品を購入することも可能です。ただし、マイルの価値は航空券に比べると低くなる傾向があるため、マイルが失効しそうな場合の「保険」として考えるのがおすすめです。
例: ホテル宿泊利用
高級ホテル1泊(20,000円相当)
必要マイル数:約20,000マイル~30,000マイル
マイル価値:約0.7円/マイル~1.0円/マイル
ストップオーバーの活用: 国際線特典航空券では、経由地で1泊以上の滞在(ストップオーバー)が可能です。例えば、東京→ニューヨーク→ロンドンのルートで、ニューヨークに数日間滞在してから、ロンドンへ向かうといった旅程を1回分の特典航空券で実現できます。
オープンジョー活用: 出発地と帰着地を異なる都市にすることができます。例えば、東京発→パリ着、ローマ発→東京着といった旅程を組むことで、ヨーロッパ内の移動を自由に計画できます。
マイルの有効期限対策: ANAマイルは最後のアクティビティから36ヶ月で失効します。マイルが失効しそうな場合は、少額のショッピングでもいいので、マイルが動く取引を行いましょう。スターアライアンスのマイレージプログラム間での移行も検討価値があります。
2025年最新!アメックス×ANAマイルのお得情報
アメックス入会キャンペーン強化
2025年4月から6月末までの期間限定で、新規入会者向けのボーナスポイントが大幅アップ。アメックス・ゴールドカードなら、入会後3ヶ月以内に50万円利用で、通常の3倍となる30,000ポイント(30,000ANAマイル相当)がプレゼントされます。ゴールデンウィーク前の入会がお得です。
ANA国際線特典航空券の必要マイル数改定
2025年7月1日より、一部路線の特典航空券に必要なマイル数が変更されます。北米、欧州路線は平均10%程度の増加となる一方、アジア路線は一部区間で最大15%減少します。これまでに貯めたマイルでの特典航空券予約は、6月末までなら現行のマイル数で予約可能です。
アメックス会員限定ANAラウンジアクセス拡大
アメックス・プラチナカード、ゴールドカード会員は、2025年2月より、国内主要空港のANAラウンジを同伴者1名まで無料で利用できるようになりました。また、新たに羽田空港国際線ターミナルの「ANA Suite Lounge」へのアクセスも、一定条件下で可能になっています。
アメックスカードとANAマイルの組み合わせは、賢く活用すれば非常に大きな価値を生み出します。日常の支出をカードにまとめ、キャンペーンや提携サービスを上手に利用し、貯まったマイルは価値の高い特典航空券に交換する。この基本的なサイクルを確立することで、あなたの旅行体験は格段に豊かになるでしょう。
マイル貯蓄は一朝一夕で成果が出るものではありませんが、コツコツと続けることで、いつか憧れの海外旅行や、普段なら手が届かないビジネスクラスでの快適な空の旅が現実のものとなります。この記事で紹介したテクニックをぜひ実践して、あなただけのマイル活用術を確立してください。
素敵な旅の経験が、あなたを待っています。