高級感あふれるカードデザインと充実した特典で人気のゴールドカード。その中でも「アメックスゴールド」と「楽天プレミアムカード」は、それぞれの特徴と価値で多くの利用者から支持されています。どちらも旅行保険やラウンジ特典などを備えた上位クラスのカードですが、年会費や特典内容、ポイント還元率など様々な違いがあります。
この記事では、アメックスゴールドと楽天プレミアムカードを徹底比較し、あなたのライフスタイルに合ったカード選びをサポートします。2025年の最新情報をもとに、両カードの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきましょう。
アメックスゴールドと楽天プレミアムカードの基本情報
年会費:39,600円(税込)
国際ブランド:アメリカン・エキスプレス
発行会社:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル
基本ポイント還元率:0.5%~1.0%(利用金額や特典によって変動)
申込条件:20歳以上で安定した収入のある方(学生不可)
年会費:11,000円(税込)
国際ブランド:VISA、JCB、Mastercard、アメリカン・エキスプレスから選択可能
発行会社:楽天カード株式会社
基本ポイント還元率:1.0%(楽天市場ではさらに高還元)
申込条件:18歳以上(高校生を除く)で安定した収入のある方
アメックスゴールドと楽天プレミアムカードでは、年会費に大きな差があることがわかります。アメックスゴールドは約4万円という高額な年会費に対し、楽天プレミアムカードは1万円強とかなりリーズナブル。この年会費の差が両カードの特典やサービスの質にどう影響しているのか、詳しく見ていきましょう。
年会費と維持費の比較
アメックスゴールドの年会費は39,600円(税込)と決して安くはありません。ただし、この年会費に見合った様々な特典が用意されています。
家族カードは原則有料ですが、メタルカードへの切り替えで家族カード2枚まで無料になるキャンペーンを実施していることもあります。ETCカードは無料で発行可能です。
アメックスゴールドは「年会費分以上の価値を提供する」というコンセプトが明確で、特典を活用することで年会費を上回るメリットを享受できる設計になっています。
楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)と、ゴールドカードとしては比較的リーズナブルな設定です。家族カードは年間1,100円(税込)で発行可能で、ETCカードも無料で発行できます。
楽天経済圏を活用する方なら、カードの還元率だけでも十分に年会費以上の価値を得られる可能性が高く、コストパフォーマンスに優れたカードといえるでしょう。
ポイント還元率の比較
ポイント還元率は、日常的にカードを使う上で最も気になるポイントの一つです。両カードのポイント制度を詳しく見ていきましょう。
アメックスゴールドのポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」では、基本的に100円につき1ポイント(還元率1.0%)が貯まります。ボーナスポイントプログラムを活用すれば、さらに還元率を高めることも可能です。
貯まったポイントの使い道:
• Amazonでの支払い
• 提携航空会社のマイルへの交換
• 商品との交換
• 提携店舗でのショッピングポイントとして利用
特に航空会社のマイルへの交換レートが良いため、旅行好きの方にとって魅力的なポイントプログラムといえるでしょう。
楽天プレミアムカードの基本還元率は1.0%で、100円につき1楽天ポイントが貯まります。特筆すべきは楽天市場での買い物時の高還元率です。楽天市場では「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」を活用することで、基本の3%から最大17.5%程度まで還元率を高めることができます。
2025年の最新ポイントアップ特典:
• 誕生月は楽天市場でのポイントが+1倍
• 「選べる3つのコース」により、楽天市場などでのポイントアップ
• 楽天証券でのクレカ積立でポイント1%還元
楽天経済圏をフル活用する方にとっては、還元率の面で非常に魅力的なカードといえるでしょう。
旅行関連特典の比較
旅行関連特典は両カードの大きな魅力の一つです。航空券の予約から空港でのラウンジ利用、旅行中の保険まで、様々な特典を比較していきましょう。
年間200万円以上のカード利用で、国内対象ホテルの1泊2名分の無料宿泊特典が付与されます。東京マリオットホテルやヒルトン東京ベイなど、高級ホテルでの宿泊が可能です。
入会と更新時に国内旅行・海外旅行で利用できるクレジットがプレゼントされます。
国内主要空港のラウンジが無料で利用可能です。ただし、2025年6月1日から一部の空港が特典対象外となる予定です。
世界中の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスの年会費が無料になり、年間2回まで無料でラウンジを利用できます。
成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、羽田空港第3ターミナルの4つの空港で、スーツケース1個分の宅配サービスが無料で利用できます。
最高1億円の傷害死亡・後遺障害保険に加え、治療費用も手厚くカバーされます。特に疾病治療費用は最高300万円まで補償されます。
最高5,000万円の傷害死亡・後遺障害保険に加え、入院・手術・通院も補償されます。
世界各国の1,400カ所以上の空港ラウンジが無料で利用可能です。2025年1月15日以降は年5回まで無料で利用できます(6回目以降は1回あたりUS$35)。
楽天プレミアムカードと当日航空券を提示することで、国内の対象空港ラウンジを無料で利用できます。
利用付帯部分と自動付帯部分があり、カードで旅行代金を支払うと最大5,000万円の補償を受けられます。支払わない場合でも最高4,000万円の保険が付帯します。傷害・疾病治療費用も自動付帯で最大300万円補償されます。
自動付帯で、傷害による死亡・後遺障害だけでなく、入院・手術・通院時の保険金も付帯します。
楽天トラベルでの予約時に楽天プレミアムカードで事前決済すると+1%分のポイントが獲得できます。
両カードとも旅行関連特典は非常に充実していますが、アメックスゴールドは特にホテル宿泊特典や手荷物宅配サービスなど、より高級感のあるサービスが特徴です。一方、楽天プレミアムカードは基本的な旅行保険やラウンジサービスを抑えつつも、楽天トラベルとの連携によるポイント還元など、実用的な特典が魅力です。
日常利用の特典比較
日常生活でカードを使う際の特典も、カード選びの重要なポイントになります。ショッピング保険やレストラン特典など、日常的に利用できる特典を比較してみましょう。
年間最高500万円までの補償額で、カードで購入した商品の破損や盗難などによる損害を補償します。自己負担額は1回の事故につき3,000円です。
カードで支払った旅行やコンサートなどをキャンセルした場合の損害を補償します。
通信費をカードで支払っていれば、スマートフォンの修理代が補償されます。
厳選されたレストランの予約・決済ごとに20%キャッシュバック(年間最大10,000円)が受けられます。
約250軒の高級レストランで、2名以上の予約で所定のコース料理を注文すると、1名分のコース料金が無料になります。コース料理は1万円から3万円程度のものが対象です。
スターバックス カードへのオンライン入金で20%のキャッシュバックを受けられます(上限は半期ごとに2,500円、年間合計5,000円)。
最高300万円の補償が付き、カードで購入した商品の損害が購入日から90日間補償されます。自己負担額は1回の事故につき3,000円です。
毎週火曜日・木曜日に楽天市場で買い物すると+1%分のポイントを獲得できます。誕生月にも+1%のポイントアップがあります。
楽天プレミアムカードを持っていると、個人事業主・中小企業経営者向けの「楽天ビジネスカード」も年会費2,000円(税抜)で発行可能です。引き落とし口座を分けられるため、経理処理に役立ちます。
アメックスゴールドは特に飲食関連の特典が充実しており、高級レストランでのお得な特典が魅力です。一方、楽天プレミアムカードは楽天市場でのポイント還元を中心とした特典が特徴で、楽天経済圏を活用する方に適しています。
付帯サービスとステータス性の比較
カードのステータス性や付帯サービスの質も、カード選びの重要な要素です。両カードのステータス性や付帯サービスを比較してみましょう。
「アメリカン・エキスプレス」ブランドは世界中で高い認知度を持ち、特に海外では信頼性の高いカードとして認識されています。
通常のプラスチックカードではなく、高級感あふれるメタル製のカードが発行されます。
24時間365日対応のコンシェルジュデスクがあり、旅行やレストランの予約など様々な相談に応じてくれます。
アメックス会員限定のイベントやコンサートへの招待など、特別な体験ができる機会が提供されます。
楽天市場、楽天トラベル、楽天証券など、楽天の各サービスと連携したポイント還元やサービスが充実しています。
VISA、JCB、Mastercard、アメリカン・エキスプレスの4つの国際ブランドから選択可能で、利用シーンに合わせたカード選びができます。
年会費11,000円(税込)というリーズナブルな価格ながら、プライオリティ・パスや旅行保険など、上位カード相当の特典が付帯します。
アメックスゴールドはブランド力とステータス性で優れており、特に海外での認知度が高いのが特徴です。一方、楽天プレミアムカードは楽天経済圏との連携による実用性と、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
両カードの損益分岐点
どちらのカードが自分に合っているかを判断するためには、それぞれのカードの損益分岐点を考えることが重要です。年会費以上の価値を得るには、どのくらいカードを利用する必要があるのでしょうか。
基本ポイント還元だけで回収する場合:
基本還元率1.0%で考えると、年間396万円以上の利用が必要になります。これは非常に高額なため、基本ポイント還元だけで年会費を回収するのは現実的ではありません。
特典を活用して回収する場合:
• フリー・ステイ・ギフト特典(年間200万円以上の利用で高級ホテル1泊無料):約2~5万円相当
• ゴールド・ダイニング by 招待日和(2回利用):約1~3万円相当
• プライオリティ・パス特典:約1.5万円相当
• 空港ラウンジ利用(4回):約1.2万円相当
• ショッピング保険や旅行保険の安心感:価値評価は難しいが数万円相当
これらの特典を年に数回利用するだけでも、年会費以上の価値を得ることは十分可能です。特に旅行や外食を頻繁に楽しむライフスタイルの方であれば、アメックスゴールドの特典は大きな価値を生み出すでしょう。
基本ポイント還元だけで回収する場合:
基本還元率1.0%で考えると、年間110万円の利用で年会費を回収できます。これは比較的現実的な金額といえるでしょう。
楽天市場での買い物で回収する場合:
楽天市場での還元率が平均で3%~5%程度と仮定すると、年間約22万円~37万円程度の利用で年会費を回収できます。
特典を活用して回収する場合:
• プライオリティ・パス特典(年5回無料):約1.7万円相当
• 国内空港ラウンジ利用(2回):約6,000円相当
• 旅行保険の安心感:数万円相当
楽天プレミアムカードは年会費がリーズナブルなため、楽天市場での買い物や旅行時の特典利用など、比較的日常的な使い方でも年会費以上の価値を得ることが可能です。特に楽天経済圏をよく利用する方であれば、ポイント還元だけでも十分に元が取れるでしょう。
各カードに向いている人・向いていない人
• 旅行や外食を頻繁に楽しむ方
• 特に海外旅行によく行く方
• 高級ホテルや高級レストランを利用する機会が多い方
• カードのステータス性を重視する方
• 年間利用額が200万円以上ある方
• 特典を積極的に活用できる方
• カードの利用頻度が低い方
• 年会費の負担が大きいと感じる方
• 楽天経済圏を中心に利用する方
• シンプルなポイント還元を重視する方
• 特典を活用する機会が少ない方
• 楽天市場でよく買い物をする方
• 楽天トラベルを利用することが多い方
• 楽天証券でクレカ積立を行いたい方
• コストパフォーマンスを重視する方
• 年会費の負担を抑えつつ、充実した特典が欲しい方
• プライオリティ・パスを利用したい方
• 楽天経済圏をほとんど利用しない方
• カードのステータス性を重視する方
• より高級なホテル特典やレストラン特典を求める方
• アメックスブランドの世界的なサービスを期待する方
まとめ:本当に得なのはどっち?
アメックスゴールドと楽天プレミアムカード、どちらが得かは一概には言えません。それぞれのライフスタイルやカードの使い方によって、最適な選択は変わってきます。
アメックスゴールドは、高額な年会費に見合った豪華な特典が魅力です。特に旅行や外食を頻繁に楽しむ方、カードのステータス性を重視する方、特典を積極的に活用できる方にとっては、年会費以上の価値を得られる可能性が高いでしょう。
フリー・ステイ・ギフトやゴールド・ダイニング by 招待日和などの特典は、年に数回利用するだけでも年会費の元を取ることができます。また、海外でのブランド力や充実したコンシェルジュサービスも、アメックスゴールドならではの魅力です。
楽天プレミアムカードは、リーズナブルな年会費ながら充実した特典が魅力です。特に楽天経済圏をよく利用する方、コストパフォーマンスを重視する方にとっては、非常にお得なカードといえるでしょう。
楽天市場での高いポイント還元率や、プライオリティ・パスの年5回無料特典など、日常的に利用できる特典が充実しています。年会費も比較的低めなので、特典を十分に活用しなくても、通常のカード利用だけで元を取ることも可能です。
最終的には、以下のポイントを考慮して判断するとよいでしょう:
楽天経済圏をよく利用するなら楽天プレミアムカード、高級ホテルやレストランをよく利用するならアメックスゴールドが適しています。
年間利用額が200万円を超えるなら、アメックスゴールドのフリー・ステイ・ギフト特典が活かせます。利用額が少ない場合は、年会費の低い楽天プレミアムカードの方が現実的です。
カードの特典をどれだけ活用できるかも重要なポイントです。旅行頻度や外食頻度、ライフスタイルに合わせて選びましょう。
カードのステータス性を重視するなら、世界的に認知度の高いアメックスゴールドが優れています。
年会費に対してどれだけの価値を得られるかを考えると、多くの方にとって楽天プレミアムカードの方がコストパフォーマンスに優れているかもしれません。
どちらのカードも魅力的な特典を備えていますが、自分のライフスタイルや利用スタイルに合ったカードを選ぶことが最も重要です。場合によっては、両方のカードを使い分けるという選択肢もあるでしょう。自分にとって「本当に得」なのはどちらか、この記事を参考に見極めてみてください。
最新情報と注意点
• 2025年6月1日以降、空港ラウンジ特典の対象空港が変更されます。特に地方空港の一部が対象外となるため、利用予定の方は公式サイトで最新情報を確認しましょう。
• キャンペーンやボーナスポイントの内容は変更されることがあります。入会前に最新の情報を確認することをおすすめします。
• プライオリティ・パスの無料利用回数が、2025年1月15日以降は年5回までとなりました。6回目以降は1回あたりUS$35がかかります。
• 楽天市場のポイント還元率や特典内容は変更されることがあります。最新の情報は公式サイトで確認しましょう。
カード特典は常に変更される可能性があるため、定期的に最新情報をチェックすることをおすすめします。また、特典を最大限に活用するためには、カード会員専用サイトでの情報確認や、特典の申し込み手続きを忘れないようにしましょう。
両カードとも素晴らしい特典を備えたゴールドカードですが、あなたのライフスタイルに合った方を選び、賢く活用してください。カードの特典をフル活用することで、日常生活がより豊かで便利なものになることでしょう。