2025年3月30日、元プロ野球選手・林昌範氏とフリーアナウンサー・亀井京子さんの長女・林心優(みゆ)さんが、難関・宝塚音楽学校の第113期生に見事合格したというニュースが話題となっています。スポーツ一家に生まれた心優さんが、なぜ舞台の世界を志し、どのようにして夢を掴んだのか。家族の支えや受験までの道のりを中心に、詳しくご紹介します。
注目ポイント:11.75倍という狭き門を見事突破した林心優さん。スポーツ界で活躍した父と、宝塚市出身の母、そして夢を追う娘の物語です。
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林昌範氏のプロフィール|プロ野球から家庭人へ
林昌範(はやしまさのり)氏は1983年9月19日、千葉県出身。高校時代から注目された左腕投手で、2001年のドラフトで読売ジャイアンツに入団。プロ入り後は中継ぎ・セットアッパーとして活躍し、日本ハムファイターズや横浜DeNAベイスターズなど複数球団を渡り歩きました。
2016年に現役を引退。以降は野球解説や少年野球の指導などを通じて、後進の育成にも力を注いでいます。引退後は家族との時間を大切にする姿も話題となっており、娘・心優さんの進路にも理解を示してきました。
「最初は驚きましたが、娘の真剣な眼差しを見て、全力で応援することを決めました」と語る林氏。自身のスポーツ経験から培った「努力の大切さ」を娘にも伝えてきたそうです。
妻・亀井京子さんのプロフィール|キャスターから母へ
亀井京子(かめいきょうこ)さんは1982年8月23日、兵庫県宝塚市出身。小林聖心女子学院から聖心女子大学に進学し、2005年にテレビ東京へ入社。『スポーツ魂』などでスポーツキャスターとして活躍し、2007年に林氏と結婚。
翌年にテレビ東京を退社し、現在はフリーアナウンサーとして活動。母としての顔も持ち、SNSでは娘や息子との日常や手作りおやつの様子を発信しています。宝塚市出身であることもあり、娘の夢を誰よりも近くで応援してきました。
「私自身も子供の頃は宝塚に憧れていました。娘が私の夢も一緒に叶えてくれるようで嬉しいです」と亀井さんは笑顔で語っています。
林心優さんのプロフィール|憧れの舞台へ向かって
林心優(はやしみゆ)さんは2008年生まれ。東京都内の中学校を卒業後、宝塚音楽学校を目指し本格的に受験準備を始めました。初受験で惜しくも不合格となるも、諦めずに再挑戦。2度目の挑戦で倍率11.75倍という狭き門を見事突破しました。
173cmという高身長を活かし、男役を志望。2022年に観劇した星組公演『めぐり会いは再びnext generation』でトップスター・礼真琴さんに憧れ、宝塚への思いを強くしたそうです。雪組の律希奏さんもお気に入りの存在。
心優さんは幼い頃からピアノやバレエを習っていましたが、中学2年生の時に初めて宝塚歌劇を生で観劇し、その華やかさと厳しさに魅了されたといいます。「スポーツと同じように、舞台も全力で自分を表現できる場所。だから惹かれました」と心優さん自身が語っています。
宝塚音楽学校とは?厳しき試験と伝統ある教育
宝塚音楽学校は兵庫県宝塚市にある、宝塚歌劇団の舞台人を育成する専門学校。創設100年以上の歴史を誇り、毎年全国から数百人が受験します。2025年度の受験者は470人で、合格者は40名。倍率は11.75倍という超難関です。
試験内容は、歌唱・舞踊・面接・学科など多岐にわたります。合格後は2年間の厳しいレッスンを受け、晴れて宝塚歌劇団へと進みます。林心優さんも、この春から厳しくも華やかな世界への第一歩を踏み出します。
<宝塚音楽学校 豆知識>
◆ 入学後は「音楽生」と呼ばれ、黒い制服を着用
◆ 午前中は一般教養、午後は専門教育という厳しいカリキュラム
◆ 卒業後はほぼ全員が宝塚歌劇団に入団
家族の支えと心優さんの努力
心優さんの挑戦を最も近くで支えてきたのは、やはり両親。母・亀井京子さんは、宝塚市出身ということもあり、宝塚への思い入れも強く、娘と一緒に舞台を観に行ったことも多いそうです。
父・昌範氏も、最初は「まさかうちの娘が宝塚に行くとは」と驚きつつも、努力を続ける娘の姿を見て全力で応援。合格の知らせを聞いた際には、「これからが本番。努力を惜しまないように」と背中を押しました。
受験勉強の期間中、心優さんは毎日5時に起き、学校の勉強に加えて3時間以上のレッスンをこなしていたといいます。「両親がスポーツで培った『諦めない心』を私も受け継いだから頑張れました」と心優さんは感謝の気持ちを語っています。弟さんも「姉ちゃん、かっこいい!」と誇らしげだとか。
今後の展望と期待
林心優さんは、今後2年間の音楽学校での厳しい訓練を経て、宝塚歌劇団の舞台へと進む予定です。スポーツ一家に生まれながらも、舞台という新たな世界へ飛び込んだ心優さん。
その挑戦の背景には、家族の愛情と支え、そして本人の強い情熱があります。これからどんな男役に成長していくのか、多くの宝塚ファンが期待を寄せています。
心優さんの目標は「いつか星組のトップスターになること」。礼真琴さんのように凛々しく、そして優しさも兼ね備えた男役を目指しているそうです。
夢を追う少女の背中を押したのは、家族のまなざしと、舞台へのあこがれ。林心優さんのこれからの活躍に注目が集まります。
スポーツ界と芸術界、一見異なる世界に見えますが、「努力」「情熱」「表現力」という共通点があります。林家の新たな挑戦は、夢を追う多くの若者たちにも勇気を与えるでしょう。心優さんの宝塚での活躍を、これからも応援していきたいですね。