
彼女は、一見すると可愛らしく穏やかな女性。しかし、その内側には巧みに他人を操る冷徹な一面が隠されていました。この記事では、「2つの顔」を持つ彼女の実像と、その背後にある手口、被害者たちの証言をもとに事件の全貌に迫ります。
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りりちゃんのプロフィール|"可憐"という仮面
SNSで「りりちゃん」と名乗っていたこの女性は、20代前半の若さでありながら、大人びた雰囲気と洗練されたファッションセンスで注目を集めていました。ブランド物のバッグ、夜景の見えるレストランでのディナー、高級感漂う部屋など、いわゆる"映える"生活を日々発信。
その見た目や投稿内容からは、ごく普通の女子大生やOLのようにも見え、「努力して豊かになった女性」として共感を集めることもありました。
しかし、それらの投稿の裏には、まったく異なる目的が潜んでいたのです。
2つの顔を持つ「頂き女子」|愛の仮面と搾取の実態
「頂き女子」とは、恋愛関係を装って男性に近づき、金銭を受け取ることを目的とする女性のこと。風俗業とは異なり、あくまで「恋人関係の中での支援」という形を取るため、被害者が被害と気づきにくいという特徴があります。
りりちゃんも、まさにその典型的な存在でした。
表の顔は「愛を求める女性」。裏の顔は「巧みに金を引き出す詐欺師」。
彼女がよく使っていた言葉:
・「病気の母を助けたい」
・「家賃が払えない」
・「精神的に不安定で頼れるのはあなたしかいない」
そんな言葉を繰り返しながら、男性の同情心や恋愛感情を刺激。気づけば、数十万〜数百万円という金額を渡していたという被害者も少なくありません。
生い立ちと背景|"被害者"から"加害者"へ
彼女の生い立ちについては多くが謎に包まれていますが、報道によると、若い頃から家庭的に恵まれていたとは言い難く、経済的にも苦労していたようです。高校卒業後に一般企業へ就職するもすぐに退職。その後はSNSやマッチングアプリを活用し、"支援してくれる男性"との関係を築くようになっていったとされています。
そして彼女は、いわゆる「頂き女子ノウハウ」を発信する動画やSNS投稿を見て、自らも金銭を得る手段としてその方法を実行に移していきました。
金銭のやり取りの証拠を残さず、言葉巧みに責任を回避する手口は、明らかに"意図的な詐欺"と言えるものでした。
被害者の証言|"愛されていた"は幻想だった
実際に被害に遭った男性の証言は、胸を締め付けられるものばかりです。
「一緒に将来を考えていたのに、全部ウソだったと知ったときのショックは、言葉では言い表せません。」
「借金してまで支援してしまった。今考えると完全におかしいのに、その時は彼女の涙に抗えなかった。」
彼女は、男性に"恋人"であるかのような態度を取りながら、金銭の提供を求め続けました。LINEのメッセージには、「大好きだよ」「あなたしかいない」という言葉が並び、それが真実だと信じた人たちは、心をズタズタにされました。
愛の仮面の裏に隠された、冷徹なもう一つの顔――。それが「りりちゃん」という存在の真実だったのです。
テレビで報道された「2つの顔」の衝撃
この事件は、2025年4月にテレビで特集され、再現VTRを交えて放送されました。視聴者からは「まるでドラマのようだ」「これが現実だと思うと怖い」という声が相次ぎました。
番組内では、彼女の表情の変化や、男性に対する態度のギャップが強調され、「2つの顔」というキーワードが象徴的に取り上げられました。
誰もがSNSで"良い面"ばかりを見せる時代において、その裏に潜む"もう一つの顔"に注意が必要であると、改めて考えさせられる内容でした。
なぜ人は「2つの顔」に騙されるのか?
人間には、「信じたい」という心理が働きます。
とくに寂しさを感じていたり、誰かに必要とされたいと思っている人にとって、「あなたが必要」という言葉は非常に強力です。
りりちゃんは、まさにその心理を巧みに突いたのです。外見や言葉で"信じさせ"、心の隙間に入り込み、金銭を引き出していく――。それが彼女の持つ"もう一つの顔"の本質でした。
まとめ|りりちゃんの「2つの顔」から学ぶべきこと
この事件を通して明らかになったのは、SNSやマッチングアプリを通じて出会った人物が、必ずしも「見たままの人間」ではないという現実です。
「可愛くて、優しくて、頼ってくる女性」
その裏には、計算された詐欺行為という"もう一つの顔"があるかもしれません。
防ぐためには?
「2つの顔」を持つ人物は、今後もSNS上に現れる可能性があります。被害に遭わないためにも、甘い言葉の裏にある"意図"を見抜く冷静さが、今の時代には求められています。