金澤翔子

平清盛の題字を書いたあの人は?書家・金澤翔子さんの代表作まとめ

2012年放送のNHK大河ドラマ『平清盛』。その荘厳で躍動感ある題字を覚えている方も多いのではないでしょうか。あの印象的な文字を書いたのが、書家・金澤翔子さんです。番組開始時、題字が披露されるとネット上では「この字、誰が書いたの?」「迫力がすごい」と話題になり、一躍注目を浴びました。

金澤翔子さんは、ダウン症のある書道家として、既存の書の枠にとらわれない表現で人々の心を打ち続けています。本記事では、そんな彼女の代表作を振り返りながら、その魅力の核心に迫ります。

NHK大河ドラマ『平清盛』の題字

翔子さんの代表作として真っ先に挙げられるのが、この『平清盛』の題字です。従来の整った楷書や行書とは異なり、彼女の字は“魂”を感じさせる力強さに満ちています。特に「清」の字に込められた墨の跳ねや滲みは、まるで躍動する波のようで、登場人物の激動の人生を象徴するかのようなインパクトがあります。

この題字を見た多くの視聴者が、書道への認識を新たにし、「書とは感情の芸術なのだ」と実感するきっかけとなりました。

代表作①:「共に生きる」

2005年、奈良・東大寺での個展で発表された「共に生きる」は、翔子さんにとって初めての大作であり、大きな転機となった作品です。サイズは180cmを超える巨大な紙に、全身を使って書き上げたこの作品には、社会でともに生きることへの願いと祈りが込められています。

書の前に立つと、その一文字一文字がまるで話しかけてくるような迫力があり、実際にこの作品を見た多くの人が涙したと言います。

代表作②:「命」

2012年、京都・清水寺で揮毫された「命」は、震災以降の日本の空気に寄り添うような作品として知られています。文字そのものの力だけでなく、筆を通じて発せられる想いの深さが伝わってくる作品です。

“命”という単語は、誰しもが当たり前のように口にするものですが、翔子さんの書く「命」には、重みがあります。生きることへの感謝、尊さ、そして刹那的な儚さまでもが、一文字の中に内包されているのです。

代表作③:「ありがとう」

翔子さんの個展で必ずと言っていいほど展示されているのが「ありがとう」です。この言葉は、翔子さんにとって日常的で、最も大切にしている言葉のひとつでもあります。

筆に迷いがなく、まっすぐで、どこかあたたかい。その字には、単なる感謝を超えた、相手を思う気持ちが込められています。作品を見た人は、自然と自分の身近な人を思い浮かべることになるでしょう。

その他の人気作品

  • 笑顔:人と人とをつなぐ「笑顔」の力を信じる彼女ならではの明るさが感じられる一作。
  • 祈り:平和や災害復興などのイベントで披露されることが多く、観る者の心に静けさと安らぎをもたらします。
  • 絆:東日本大震災をきっかけに多くの人々に寄り添う作品として注目されました。

まとめ:文字を超える“こころの書”

金澤翔子さんの代表作を振り返ると、単なる書道作品ではなく、“心の叫び”や“想いの結晶”のような力を感じます。特に『平清盛』の題字を通じて、彼女の書は「芸術」から「メッセージ」へと進化し続けています。

今後も翔子さんの筆が描く一文字一文字が、多くの人の心を癒し、励まし、勇気づけていくことでしょう。

-金澤翔子